パソコンの設置場所周りの工夫などによる高速化作業です。
ほぼ金銭的負担も、パソコン技術もいらないため、高速化を図る上で、まず取り掛かりたい部分です。
パソコンは、動作しながら熱を出し、特にWindowsの動作速度に関わってくる重要なパーツのCPUなどは、
熱を冷却し続けないと動作不良に陥るほど熱に弱いです。
そんな理由から、パソコンは常に放熱、冷却が課題となり、これに失敗して、熱がたまると、最悪停止し、そこまでいかなくても、
パソコン自体が、ハードの劣化を防ぐために、自動的にパフォーマンスを落として、
結果パソコンの動作が著しく低下します。
ですので、逆に言えば、効果的な放熱、冷却ができることで、
パソコンとしては最大限のパフォーマンスを発揮、高速化することができます。
パソコンを設置する環境を工夫すれば上記のような冷却は十分に可能です。
実現する方法としては、
1.パソコンは空気の流れる涼しい場所に置く
壁際に置く際でも少し隙間をあけたり、
メタルラックの上に置いて前後左右に空間を作り、空気の流れを作りやすくする、
日陰に置いてそもそも外部の熱は受けづらくする、などができます。
2.部屋を冷却
よく知られるものとしては、
サーバールームの中は一年中低温に保たれているように、
パソコンを置く部屋もエアコンで低温にしておくと動作がよくなります。
3.直接冷却
一般的にパソコンは各種パーツやケースにファンがついていて冷却してくれますが、
それに加えて、マシンに付属して冷やす外部パーツもあります。
小型パソコンやノートパソコンでしたら、アルミ製などの熱伝導に優れた材質でできたパソコン台なども販売されています。
以上、簡単にではありますが、パソコンを置く環境によって、高性能化する手法の内、
冷却に重点をおいた策をご紹介しました。
ノートパソコンなどは熱がこもりやすく、熱くなると、メインの処理を受け持つCPUの性能が落ちたり、グラフィック機能の低下、場合によっては本体保護のため、熱すぎる状況では強制シャットダウンされてしまうこともありえます。
ですので、これはスピードアップ手法、と言えるかは微妙ですが、
そもそも熱さでのパフォーマンスダウンは避けましょう、という方法です。
部屋を涼しく、や風通しのよい棚に、のような案は↑の涼しい環境にする対策で紹介しましたが、
究極は、もっと直接にノートパソコンを冷やしたりできる、
ノーパソクーラーという、設置台の中にファンがついていて、直接パソコンを冷やしてくれる品も登場しています。
涼しい環境に置く、プラス、直接冷やすことである程度の性能維持が期待できます。
同様に、デスクトップパソコンでも、大型ケースなどの場合、
後付けでファンをつける場所があいていたりして、
ケースファンを増設することで、ケース内の冷却性能をアップすることができます。
パソコンというのはその構造上、長く使っていると、各パーツの隙間や、
ファンのブレードの間、ヒートシンクなどに埃、ゴミがたまり、熱の放出を妨げることがあります。
その対策で、シンプルですが、パソコン周りはこまめに掃除しましょう。
パソコンはこだわってファンレスパソコンを買ったりしていない限り、
デスクトップでも、ノートパソコンでも、ファンがついていて、
ケース内の冷却のために、外の空気を吸って、熱い空気を排気しています。
この繰り返しで、常に熱くなりがちなマシンを冷やします。
この際、部屋が汚れていてもいなくても、時間が経つと、ファンのある吸気口にはほこりがたまりやすいです。
ここでほこりがたまってしまうと、どんどん吸気性能が悪くなり、
次第にマシンの熱を下げる機能が低下していきます。
結果、マシンは熱が上がり、その分自己防衛機能でパフォーマンスが落ちてきます。
これを避けるためにも、パソコンの吸気口や排気口、さらにはパソコンを置いている周りは常にきれいにするようにしましょう。
実際、パソコンは多くの場合部屋の隅などに置かれがちですので、短期間でもほこりがたまりやすいです。
また性能維持の目的の他、コンセントや基盤が埃のせいでショート、みたいな、
パソコンの耐用年数を下げてしまうような要因を減らすことにも繋がります。